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サウナブームは終わりを迎えるのか?サウナ市場は飽和状態!?

サウナは健康や美容に良いということで、近年、若者を中心に人気を集めてきました。

しかし、そのブームもピークを過ぎたのではないかという見方が出てきています。

サウナ市場の現状と今後の展望について、かつてのタピオカブームとの共通点から考察してみましょう。

サウナ市場の急成長と飽和

  

サウナ市場は、ここ数年で爆発的に成長しました。

国内のサウナ施設情報を提供する「サウナイキタイ」のデータによれば、現在1万2000店以上のサウナ施設が登録されています。

2022年上半期には1万店舗を突破し、その後わずか1年3カ月で2000店舗以上が追加されました。

特に都内では新たなサウナ関連施設が毎週のようにオープンしており、市場は着実に拡大しています。

しかし、一方で、消費者の関心は鈍化の兆しを見せています。

Google検索の統計サービス、Google Trendsによると、サウナに関する検索キーワードの関心は20〜22年にかけて急上昇しましたが、その後の約2年間では成長率が緩やかになり、関心は横ばい状態を保っています。

検索ボリューム自体は依然として高水準を維持していますが、顕著な成長が見られていないのです。

これらのデータから、サウナ市場は供給過多と需要の減少に直面している可能性が高いと言えるでしょう。

この段階で新たなサウナ事業者が数多く参入していることを考慮すると、サウナ業界全体で更に激しい競争が繰り広げられることになるでしょう。

サウナブームの裏にある健康リスク

  

サウナブームの背景には、健康や美容への意識の高まりがあります。

サウナには、血行促進、新陳代謝の向上、免疫力の強化、ストレス解消、デトックス効果など、様々なメリットがあるとされています。

また、サウナによる発汗は、肌の水分量を増やし、皮脂の分泌を調整し、毛穴の汚れを落とすことで、美肌効果も期待できると言われています。

しかし、サウナには健康リスクも伴います。

長時間の利用による脱水や低血圧、サウナから水風呂への急激な温度変化によるヒートショック現象、高温の環境による熱中症など、体に悪影響を及ぼす可能性があります。

特に、高血圧や心臓病などの持病がある人や、妊娠中の女性は、サウナの利用に注意が必要です。

近年、サウナの健康リスクに対して、複数の医師がSNS上で疑問を呈したことも大きな議論を呼びました。

例えば、サウナの利用による血圧の変動が心筋梗塞脳卒中のリスクを高めると指摘したり、サウナによる発汗が肌の水分量を減らし、皮膚のバリア機能を低下させると警告しました。

これらの医師の発言は、サウナ愛好家から反発を受けましたが、サウナの利用には一定の注意が必要であることは間違いありません。

サウナによる健康効果は個人差があり、過信することは危険です。サウナの利用は、自分の体調や体質に合わせて、適度に行うことが大切です。

サウナブームとタピオカブームの類似点

  タピオカミルクティのタピオカの大きさとストローの長さを比べた :: デイリーポータルZ

サウナブームは、かつてのタピオカブームといくつかの類似点があります。

タピオカブームは、2010年代の半ばから後半にかけて、若者を中心に社会現象と化しました。

タピオカドリンクは、見た目の可愛さや食感の楽しさ、インスタ映えすることなどで人気を集めました。

しかし、タピオカブームもピークを過ぎたのではないかとの意見が出ています。

タピオカドリンクに関する検索ボリュームは、2019年の夏に最高値を記録した後、減少傾向にあります。

また、タピオカドリンクには高い糖質やカロリーが含まれているという問題も浮上し、特に女性客から懸念の声が上がりました。

タピオカブームの教訓は、急速な人気の高まりにより新規参入者が市場に殺到し、供給過多と競争の激化が起こったことです。これが収益の悪化につながり、ブームの終焉を早める結果となりました。

急成長する業界では、参入障壁が低くなりがちで、タピオカブームの時には、品質の低い商品やサービスが市場に氾濫しました。

サウナブームも今までのままでは、タピオカブームと同じような過程を辿るといえるでしょう。サウナ市場は供給過多と需要の減少に直面しています。

サウナ事業者は、自社の強みや特徴を活かし、顧客対して、より魅力的なサービスやコンテンツを提供する必要があります。

まとめ

サウナブームは、健康や美容への意識の高まりから生まれましたが、そのブームも終焉を迎える可能性があります。

サウナ市場は供給過多と需要の減少に直面していますが、サウナ事業者はターゲット層の絞り込み、サウナ以外のサービスの充実、サウナの体験価値の向上など、差別化と付加価値を提供し、熾烈な生き残り争いをしていかなくてはなりません。

そして、それが日本のサウナ文化を、一過性のブームで終わらずに、より成熟したものにしてくれるでしょう。

最後までご覧いただき、ありがとうございました。

 

 

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