みなさん、こんにちは。今日は、京都の「いけず文化」をお土産にできるステッカーが話題になっていることをご紹介します。
京都の「いけず文化」とは?
京都の「いけず文化」とは、言いづらいことを遠回しに伝えるという特徴的な表現方法のことです。
例えば、「お茶でも飲んでいってや」と言われたら、「もう帰ってくれ」という意味だったり、「おおきに」と言われたら、「ありがとう」というよりも「さようなら」という意味だったりします。
京都の「いけず文化」は、古都で長い間ご近所付き合いをしてきた人々が、良好な関係を保つために培われたという説もあります。相手の気持ちを察して、それに応えることが求められるのです。
しかし、京都の「いけず文化」は、府外の人にとっては理解しにくいことも多く、時には誤解やトラブルの原因になることもあります。
そこで、京都の「いけず文化」をお土産にできるステッカーが登場したのです。
「裏がある京都人のいけずステッカー」とは?
「裏がある京都人のいけずステッカー」とは、大阪のコンテンツ制作会社「ない」と、京都のデザイン事務所「CHAHANG」が企画した商品です。
11人の京都人による座談会で生まれた「いけずな言い回し」をもとに、表には「物腰の柔らかいおかみが言う建前」、裏には「憤ったおかみの手厳しい本音」を配した、リバーシブルのステッカーです。
ステッカーは、トイレ、玄関、食卓、ポストの4つの場面において、なかなか他人に言いづらい「お願い」を京都人に代弁させることができます。
例えば、
①トイレ編では、表には「うちのトイレ座りごこち悪おすかもしれまへんけど、よろしおしたらお使いやす」と書かれていますが、裏をめくると「立ってすんなよ?」という本音が現れます。
②玄関編では、表には「えらいよそいきのなりしはって、琵琶湖でも行ってはったんどすか?」と書かれていますが、裏をめくると「汚い格好で家にあがらないでください」という本音が現れます。
ステッカーのモデルには、X(旧:Twitter)で幾度もバズ投稿を生み出す大西里枝さんが起用されました。
はんなりとした京女将としての一面に加え、エキゾチックな変顔を得意とする大西さんが、卓越した表情筋で京都人の二面性を表現しています。
ステッカーは、表裏の両面ステッカーという仕様を実現するため、製造を京都で1960年に設立された有限会社修美社に委託されました。裏面を剥がしてテープにするという構造が実現し、京都人の二面性を1枚で表現することに成功しました。
「裏がある京都人のいけずステッカー」が買える場所と価格
「裏がある京都人のいけずステッカー」の価格は800円(税別)です。
嵯峨嵐山文華館、京みやげ uramatsu、風の駅、HOTEL MUSO、旅館こうろ、SecondDesk北大路堀川、SHOPpeaberry、大西常商店で購入することができます。
なお、大西常商店で買う場合は、大西里枝さんに合言葉「裏も表もお綺麗どすなあ」と伝えて注文する裏メニュー仕様となりますのでご注意を。
まとめ
京都の「いけず文化」をお土産にできるステッカーが話題になっていることをご紹介しました。
建前と本音が描かれたステッカーは、京都の文化を楽しく理解するきっかけになると思います。京都に行った際には、ぜひチェックしてみてくださいね。
最後までご覧いただき、ありがとうございました。