みなさん、こんにちは。
今回は、居酒屋チェーンの鳥貴族を展開する鳥貴族ホールディングス(HD)が、来年5月1日から社名を「エターナルホスピタリティグループ」に変更すると発表したことについて、詳しく解説していきます。
目次
鳥貴族とは
鳥貴族は、1985年に大阪で創業した焼き鳥店です。
現社長の大倉忠司氏は、翌年に法人の「イターナルサービス」を設立し、店舗展開を始めました。
2009年に社名を現在の「株式会社鳥貴族」に変更しました。
最大の売りは、メニュー全品を同一価格で提供する低価格路線であり、これが人気の秘訣となっています。今では、全国に約600店舗を展開するまでに成長しました。
なぜ、社名変更するの?
鳥貴族は、安くて美味しい焼き鳥や鶏料理を提供することで、若者やサラリーマンなど幅広い層に人気を博しています。
また、コロナ禍でもテイクアウトやデリバリーなどの新たなサービスを展開し、客足の回復に努めています。
そんな鳥貴族HDが社名を変更する理由は主に2つあると思われます。
①ブランドの拡大
鳥貴族HDはコロナ禍の2021年に、チキンバーガー専門店の「トリキバーガー」を出店しました。
さらに、今年「やきとり大吉」を運営するダイキチシステムを買収しました。
これにより、運営するブランドが鳥貴族だけではなくなったことが社名変更の一つの要因と言われています。
さらにこの先、鶏肉を使う業態以外の展開も見据えると、現在の社名が足枷になってしまう可能性もあります。
②海外進出を見据えて
鳥貴族は、国内市場が縮小するなか、海外進出に向けて動いています。
今年、海外進出を見据えて、アメリカに現地法人を設立しました。2024年に3店舗を出店する計画があります。
さらに、東南アジアへの進出も視野に入れています。
そこで、鳥貴族HDは、グローバル展開を有利に進めるために、社名を英語に変えることを決めました。
新しい社名の「エターナルホスピタリティグループ」は、創業期に使用していた「イターナルサービス」を応用したもので、永遠のおもてなしを意味しています。
鳥貴族という名前はそのまま続く
鳥貴族の社名変更は、持ち株会社である鳥貴族HDの名前が変わるだけで、事業会社としての「鳥貴族」や屋号としての「鳥貴族」はそのまま残ります。
つまり、消費者にとっては、店舗やメニューなどに大きな変化はないと考えられます。
まとめ
鳥貴族の社名変更は、来年5月1日から実施される予定です。社名変更に伴って、ロゴやホームページなども変更されると思われます。
鳥貴族は、社名変更によって、新たなステージに進むことを宣言していて、国内外での店舗展開や業態開発など、さまざまな取り組みを行っていくことでしょう。
社名変更は、その一環として、鳥貴族の成長戦略を示すものでした。
鳥貴族は、永遠のおもてなしをモットーに、世界の外食業界でも存在感を高めていくことができるでしょうか?
最後までご覧いただき、ありがとうございました。